未経験からWeb系フリーランスになって半年、月収と営業方法のリアル

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フリーランスになったのは昨年の9月だった。それまではSaaS企業のRailsエンジニアとして2年半働いていた。フリーランスへの転向は、「もっと稼ぎたい」というシンプルな動機だった。

初月の収入は10万8000円。「やっぱりきついか」と思ったが、半年後の月収は35万円を超えた。この記事は、その半年間の営業方法と月収の推移、フリーランス生活の現実を正直に書いたものだ。

フリーランス最初の1ヶ月——10万円の内訳

最初の月に受注できた案件は2つ。クラウドワークスで取れたLP制作(3万円)と、会社員時代の同僚から紹介してもらったWordPressサイトの改修(7万8000円)だ。合計10万8000円。

率直に言って、これは計画が甘かった。退職前に「最低でも3件は見込み案件を作っておく」べきだったが、仕事が忙しかったこともあって2件しか確保できていなかった。初月の低収入はほぼ準備不足の結果だ。

月収推移と営業方法の変化

月収 主な収入源
1ヶ月目 10万8000円 クラウドワークス + 知人紹介
2ヶ月目 18万円 継続案件 + クラウドワークス
3ヶ月目 22万円 継続案件 + Twitter経由
4ヶ月目 27万円 継続案件 + 直接営業
5ヶ月目 31万円 継続案件 + エージェント経由
6ヶ月目 35万5000円 継続案件(3社)+ 新規2件

営業方法ごとの効果——実感値

クラウドワークス・ランサーズ(1〜2ヶ月目の主力)

最初期は仕方なく使っていたが、案件単価が低い(5万円以下が多い)・競合が多い・手数料がかかる(最大20%)という三重苦がある。単価を上げるのが難しいプラットフォームだと感じた。2ヶ月目以降は継続案件獲得の場として使い、新規案件の主力からは外していった。

知人・同僚紹介(全期間で最もROIが高い)

会社員時代の同僚・上司・取引先に「フリーランスになりました」と連絡を入れることから始めた。最初はLINEやメールで「独立したので、もし制作の相談があればいつでも声をかけてください」という一言だけ送った。反応率は20%程度だったが、来た案件の単価は15万〜30万円が中心で、フリーランス候補の単価と段違いだった。

半年間で知人紹介経由の案件は計7件、合計売上は約82万円だった。手数料ゼロで信頼ベースの取引のため、やりやすさもダントツだ。

Twitter(X)での発信(3ヶ月目から)

Twitterで「Webエンジニア・フリーランス」というプロフィールに変えて、制作物の公開・技術的なつぶやき・作業報告を毎日続けた。フォロワー数は6ヶ月で800人ほどと大きくはないが、「Twitter見ていました」という問い合わせが3ヶ月目から月1〜2件来るようになった。

Twitterは「すぐ稼げる」チャネルではないが、自分の存在を継続的に発信することで「◯◯さんってWeb作る人だよね」という認知が積み上がる。長期的な営業チャネルとして今も続けている。

フリーランスエージェント(5ヶ月目から)

登録したのはレバテックフリーランスとMidworksの2社だ。エージェントは週2〜3日稼働の案件が多く、時間単価は高め(3000〜5000円/時間)だが、企業に常駐する形が多い。「完全在宅で好きなだけ稼ぎたい」という希望とは少しズレたが、月20〜25時間稼働で月10〜12万円の安定収入になったため、組み合わせとして使っている。

単価交渉のリアル——成功と失敗

最初は単価交渉が怖かった。「値段を言ったら断られる」という恐怖があった。ただ実際に交渉してみると、クライアントはそれほど強く値下げを求めてこなかった。むしろ「この人にお願いしたい」という意思が固まってからの交渉は通りやすい。

成功した単価交渉の例:最初に15万円と提示したところ「もう少し下げられますか」と言われた。そこで「追加で◯◯機能もスコープに含めるので15万円でいかがでしょう」と提案した。スコープを増やすことで単価を維持する方法だ。クライアントも「それなら」と納得してくれた。

失敗した例:1件、相場の倍近い金額を提示してしまい、断られた。相場感のリサーチが足りなかった。

確定申告の準備——会計ソフト選びと経費管理

フリーランスになって最初に困ったのが税金周りだ。売上に対して消費税・所得税・住民税・国民年金・国民健康保険がかかる。会社員時代に天引きされていたものを全て自分で管理・支払う必要がある。

会計ソフトはfreeeを選んだ。月額1980円(スターター)で、銀行口座・クレジットカードと連携することで入出金の記録がほぼ自動で分類される。確定申告書類の自動作成機能も使えるため、最初の確定申告もfreeeと税務署の相談窓口(無料)を使って自分でできた。

経費として計上できるもの(自分のケース):

  • Macbook・外付けモニター(仕事用機材)
  • Adobe CC・Figma・GitHubなどのサブスク
  • 書籍・Udemyなどの学習費用
  • 通信費(スマホ・インターネット代の一部)
  • カフェ作業代(業務の打ち合わせ目的のもの)

半年を振り返って——フリーランスの現実

月35万円は達成したが、厚生年金・社会保険から国民年金・国民健康保険に変わったため、手取りの感覚は会社員の年収450万円相当くらいだと思っている。会社員時代の年収は380万円だったので、手取りベースでの差は思ったほど大きくない。

フリーランスの本当の価値は「自分で仕事を選べる」と「時間の自由」だと6ヶ月で感じている。好きな時間に作業できること、合わないクライアントとの契約を更新しなくていいこと——これは会社員では得られなかった。

月収の伸びを見ると「半年で35万円」は順調に見えるかもしれないが、その裏には「土日も営業活動・勉強しながら作業」という時間があった。フリーランスは「楽に稼げる」のではなく、「自分の努力が直接収入に反映される」仕組みだ。努力の方向性が正しければ報われやすく、間違えていれば全部自己責任になる。それがフリーランスの本質だと思っている。

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